Our Technology
独自の革新的な抗体作製技術
私たちは、転移性がん細胞の特性を活かした革新的な抗体作製技術である「LIMAXYS™️」を確立し、これまで難しかった複数回膜貫通型の標的分子に対する抗体の作製を可能としました。これにより、理論上全ての膜タンパク質約5,600種の抗体を作製することが可能となりました。
さらに、細胞内分子を標的とするインターナリゼーション抗体を作製する技術「INTAB™️ 」遺伝子変異など疾患特異的な抗原性の変化に選択的な抗体を作製する技術「MUTAB™️」に取り組んでいます。
多彩なパートナーと近年の様々なモダリティ(新しい治療方法)への応用を図ることで、これまで治療が難しかった癌種(薬剤抵抗性や免疫逃避を示す癌、癌幹細胞など)や難治性の自己免疫疾患、神経変性疾患などに新しい治療選択を提供することが可能となり、未来医療に大きなパラダイムシフトを起こすことが期待されます。
抗体エンジニアリング
LIMAXYS™️
ターゲット分子を発現させた転移性がん細胞(遺伝子改変)を移植免疫
膜外領域抗体
ターゲット/アプリケーション
膜結合タンパク質
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アゴニスト抗体
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機能阻害抗体
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バイスペシフィック‐免疫修飾抗体
バイオインフォマティックス
INTAB™️
タンパク質のアミノ酸配列・立体構造によるエピトープ予測に基づき免疫
インターナリゼーション抗体
ターゲット/アプリケーション
細胞内分子
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抗体薬物複合体:
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ASO, siRNA, miRNA
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Radio Active
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Drug
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ドラッグデリバリーシステム
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細胞内バイスペシフィック抗体
免疫ゲノミクス
MUTAB™️
疾患特異的変異/抗原性変化や構造変化、翻訳後修飾、異性体を選択的に免疫
疾患特異的抗体
ターゲット/アプリケーション
変異体・異性体
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高親和性・高選択性抗体
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ADCC/CDC抗体
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CAR-T, TCR-T(MHC-Ag CAR-T)
対象疾患領域と技術のポイント
対象疾患領域
癌・癌免疫領域の抗体医薬に特に力を入れています。癌領域に加えて他の疾患領域を得意とする製薬企業との共同研究開発も実施しています。
コア・テクノロジー
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最大の技術的アドバンテージは、LIMAXYS™️による複数回膜貫通型の膜タンパク質を含む全ての膜タンパク質を抗体医薬の標的にすることができることです。
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LIMAXYS™️を基盤技術に添え、その応用として細胞内分子を標的としたINTAB™️、疾患特異的な抗原性変化を標的とするMUTAB™️を開発しています。これら抗体エンジニアリング技術の展開により、理論的には疾患関連性の全ての遺伝子や変異、構造変化を標的とすることが可能になりました。
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ヒトIgマウスとLIMAXYS™️を組み合わせた完全ヒト型抗体の開発をスタートしました。これら技術により創薬が困難であったあらゆる標的分子に対し、臨床開発に進むことができる抗体医薬の開発を行います。
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従来抗体医薬の作製が行われてきた水溶性抗原や、大きな細胞膜外領域を有する抗原については複合アジュバント免疫法を用いてより高い結合性を示す抗体を作製しています。
ビジネスモデル
アカデミアやバイオテックとのコラボレーションによる創薬標的分子の探索から新しい抗体技術の研究開発、抗体医薬候補抗体の作製と薬効の評価や作用機構の解析を行い、国内外のバイオテックや製薬企業、バイオファーマへの導出を目指しています。
パートナーとの多様なモダリティ(治療手段)への展開
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ADC:抗体薬物複合体
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高活性の薬剤、安定なリンカー、結合技術の改良
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薬剤の多様性(核酸医薬、放射線医薬など)とドラッグ・デリバリィ・システムとしての機能
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バイスペシフィック・マルチスペシフィック抗体
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細胞障害性のT細胞などとがん抗原のバイスペシフィック抗体:T細胞リダイレクティング細胞傷害作用
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Fc領域の改変やマルチスペシフィックなど従来の抗体とは異なる機能性への展開
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ADCC・CDC抗体、その他エフェクター機能改善
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ADCC(抗体依存性細胞障害作用)やCDC(補体依存性細胞傷害作用)の向上
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Fc(エフェクター)領域を改変して体内動態を改善して利便性向上
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CAR-T療法(キメラ抗原受容体T細胞)
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がん抗原特異的一本鎖抗体とT細胞受容体活性化ドメインのキメラ遺伝子を導入したT細胞
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固形がんに対する効果を強化するための免疫反応の制御
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