
Our Technology
独自の革新的な抗体作製技術
私たちは、細胞膜タンパク質の生体内における構造を認識する抗体作製技術「LIMAXYS™️」をはじめとした独自の
抗体作製技術により、これまで作製が困難とされてきた難しい標的分子に対する抗体や、既存の抗体医薬よりも
優れた性能を有する抗体を作出し、医薬品として世の中に送り出すことを目指しています。
また、多彩なパートナーと近年の様々なモダリティ(新しい治療方法)への応用を図ることで、これまで治療が
難しかった癌種(薬剤抵抗性や免疫逃避を示す癌、癌幹細胞など)や難治性の自己免疫疾患、神経変性疾患などに
新しい治療選択を提供することが可能となり、未来医療に大きなパラダイムシフトを起こすことが期待されます。

対象疾患領域と技術のポイント
対象疾患領域
癌領域の抗体医薬に特に力を入れていますが、限定はしていません。他の疾患領域を得意とする製薬企業との共同研究開発も実施しています。
コア・テクノロジー
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最大の技術的アドバンテージは、LIMAXYS™️により複数回膜貫通型を含む複雑な構造の膜タンパク質を抗体医薬の標的にすることができることです。
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LIMAXYS™️を基盤技術に添え、高効率で細胞内に移行する抗体作製技術や、疾患特異的な抗原性変化を標的とする抗体作製技術を開発しています。
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従来抗体医薬の作製が行われてきた水溶性抗原や、大きな細胞外領域を有する抗原については複合アジュバント免疫法を用いてより高い結合性を示す抗体を作製しています。
ビジネスモデル
アカデミアやバイオテックとのコラボレーションによる創薬標的分子の探索から新しい抗体技術の研究開発、抗体医薬候補抗体の作製と薬効の評価や作用機構の解析を行い、国内外のバイオテックや製薬企業、バイオファーマへの導出を目指しています。

コラボレーションによる多様な展開の可能性
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ADC:抗体薬物複合体
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高活性の薬剤、安定なリンカー、結合技術の改良
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薬剤の多様性(核酸医薬、放射線医薬など)とドラッグ・デリバリー・システムとしての機能
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バイスペシフィック・マルチスペシフィック抗体
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細胞障害性のT細胞などとがん抗原のバイスペシフィック抗体:T細胞リダイレクティング細胞傷害作用
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Fc領域の改変やマルチスペシフィックなど従来の抗体とは異なる機能性への展開
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ADCC・CDC抗体、その他エフェクター機能改善
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ADCC(抗体依存性細胞障害作用)やCDC(補体依存性細胞傷害作用)の向上
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Fc(エフェクター)領域を改変して体内動態を改善して利便性向上
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CAR-T療法(キメラ抗原受容体T細胞)
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がん抗原特異的一本鎖抗体とT細胞受容体活性化ドメインのキメラ遺伝子を導入したT細胞
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固形がんに対する効果を強化するための免疫反応の制御
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